股関節の痛み
こんな症状はありませんか?
- 股関節の付け根が痛い
- 股関節に引っ掛かりがある
- 股関節が動かしにくい
- 走る時・ボールを蹴るときに痛む
- お尻にかけて痛みがある
代表的な疾患
変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、立ち上がりや歩行時に痛みや動かしにくさが出る疾患です。
中高年の女性に多く、初期は違和感や疲れやすさから始まります。
リハビリテーションによる股関節周囲の筋力トレーニングや柔軟・体重管理・運動療法・注射を行います。
進行例では人工関節手術が選択されます。
臼蓋形成不全
股関節の受け皿(臼蓋)が浅く、関節に不安定さや負担がかかりやすい状態です。
多くは生まれつきの構造によるもので、将来的に変形性股関節症の原因にもなります。
早期発見と、股関節を守る生活習慣や運動が大切です。
大腿骨頭壊死
股関節の骨(大腿骨頭)への血流が途絶えて壊死し、痛みや関節の破壊を引き起こす疾患です。
ステロイド薬やアルコール、外傷などが原因になることがありますが原因不明のものもあります。
進行する場合と内部の壊死だけにとどまる場合とありますが、進行すると変形性股関節症を引き起こします。
単純性股関節炎
3〜10歳くらいの子どもに多く見られ、片側の股関節が突然痛くなって歩けなくなる疾患です。
ウイルス感染後などに一過性の炎症が起こると考えられています。
ほとんどは自然に回復し、数日〜1週間程度で改善しますが、中には細菌感染による化膿性股関節炎の場合があるため慎重な経過観察が必要です。
鼠径部痛症候群(グロインペイン)
股関節の周囲にある筋肉・腱・靭帯などの負担や炎症により、鼠径部(足の付け根)に慢性的な痛みが出る状態です。
特にサッカーや陸上など体幹のひねり・蹴る動作が多いスポーツ選手に多いのが特徴です。
リハビリテーション・ストレッチ・体幹強化・一時的な運動制限により治療を行います。