腰・背中の痛み
こんな症状はありませんか?
- 腰や背中が痛い
- 腰や足が痛む・しびれる
- 腰や足がだるい
- 急激に腰が痛くなった
- 寝返りが痛くて打てない
- 休憩しないと歩けない
- 腰が曲がってきている
代表的な疾患
圧迫骨折
背骨が骨粗しょう症の影響で尻餅や転倒で押しつぶされるように折れる骨折です。いつの間にか骨折と症状が乏しい状態で骨折が起きていることもあります。
高齢者に多く、特に尻もちや咳・くしゃみで起こることもあります。
痛みのコントロールを行い、骨粗しょう症の治療を進めていくことが重要です。
ぎっくり腰(急性腰痛症)
重い物を持ったり急に体をひねった拍子に起こる、突然の強い腰の痛みです。
医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、多くは数日〜1週間程度で改善します。
まずは安静と、必要に応じて鎮痛薬などで対処します。
慢性腰痛症
レントゲンやMRIで明確な異常が見つからない、原因が特定できない腰痛です。
腰痛の約8割がこのタイプで、姿勢・筋肉疲労・心理的要因が関与することもあります。
リハビリテーション・セルフケア・運動・生活習慣の見直しなど再発予防の指導が中心になります。
腰椎変性すべり症
腰椎が椎間板や関節の変形に伴い前方にずれ、神経が圧迫されて腰や足に痛みやしびれが出る疾患です。
特に中高年女性に多く、歩くと症状が強くなるのが特徴です。
リハビリテーション・投薬・装具治療から、重症例では手術も検討されます。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の後ろに走る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、腰や足に痛み・しびれ・歩行困難を生じる疾患です。
「休むと歩けるが、長く歩けない」という間欠性跛行(かんけつせいはこう)が典型的な症状です。
リハビリテーションや投薬が中心で、症状に応じて手術も検討します。
腰椎椎間板ヘルニア
背骨のクッションである椎間板が飛び出し、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす病気です。
腰の痛みに加え、お尻や足の痛み・しびれが出ることもあります。
多くは自然に回復しますが、痛みが強い場合は注射や手術を行う場合もあります。
思春期特発性側弯症
10代前半の成長期に、背骨が横に曲がっていく原因不明の疾患です。
見た目の左右差(肩の高さ・背中の出っ張り)で気づかれることが多いです。
特に成長期に進行することが多いため定期的なレントゲンでの経過観察・装具治療を行います。
また、必要に応じて手術をできる病院へ紹介を行います。